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新年度を迎え、気持ちが一新されますね。
暖かい日が多くなり、春らしく過ごしやすい日が続きますが、寒暖差で体調を崩されるお子さんも多いようです。
2023年度になり、予防接種で2つの変更点がありました。
➀4種混合ワクチン接種開始時期の変更
1つは、4種混合ワクチンの接種開始時期が生後3か月から生後2か月に前倒しになったことです。
1か月前倒しにすることで、乳児で重症化しやすい百日咳に罹患する患者数を1年間に約100人減らすことが見込まれているようです。
②9価HPVワクチン「シルガード9Ⓡ」の定期接種
シルガード9Ⓡについて
HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPV(HPV16/18/31/33/45/52/58型)の感染を予防することができます。
接種回数について
シルガード9で接種を開始する方は、1回目の接種を受けるときの年齢によって接種のスケジュールが異なり、合計2回または3回接種します。いずれの場合も、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
9~14歳での2回接種と15~26歳の3回接種では免疫原性に差はなかったとの報告があります(JAMA2016;316:2411-21)。15~26歳では、2回接種と3回接種を比較した臨床試験はありません。
キャッチアップ接種について
平成9年度生まれ~平成18年度生まれの女性を対象としたキャッチアップ接種でも、シルガード9Ⓡを公費で接種することができるようになっています。ただし1回目、2回目の接種を2価または4価で接種された方に関しては原則として同じ種類のワクチンを接種することが推奨されています。
当院でもシルガード9Ⓡの接種を4月1日から開始しています。接種をご希望の患者さんはwebまたは電話でご予約頂けると幸いです。