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注意!オリンピック年のマイコプラズマ!

パリオリンピックの日本人選手のメダルラッシュは嬉しい限りでしたね!

現在、多くの感染症が流行しています。その中でも、新型コロナウイルスが流行して以降、鳴りを潜めていたマイコプラズマ感染症が学童を中心に流行しています。

長引く発熱と乾いた咳が特徴で、気管支炎や肺炎といった下気道感染症に移行しやすいのが特徴です。そのため咳が非常に強く出ます。マクロライド系抗菌薬が奏功しますが、耐性菌もありミノサイクリンやキノロンが有効です。細胞内寄生菌なのでマイコプラズマに感染した細胞の暴走のため熱が下がらず、ステロイドを要する場合もあります。

免疫がある程度構築されている小学生や中学生が感染の中心で、この年代での長引く発熱には注意が必要です。当院では抗原検査で診断していますが、感度が高くないのが弱点です。PCRやLAMP法など感度が高い検査は、結果までに日数を要してしまうので、臨床症状から診断する例もしばしばです。

上記のグラフ(国立感染症研究所HPより引用)のように4年に1度、オリンピック年に流行があると言われる細菌です。こちらは嬉しくない情報ですが、治療法は前述のように確立されています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

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